Catalog Menu Close

Blog

ブログ

2025.01.24

住まいづくりコラム

冬の窓辺~憂鬱な福井の冬を明るく変える~

外は一面の鉛色。「今日も薄暗いな」と思っても、窓辺は意外と明るいものですね。

日本海側に位置する福井県では、冬になると太平洋側とは大きく異なる表情を見せます。
気象庁のデータによると、1991~2020年の1月の平均日照時間は約65時間。太平洋側の地域に比べると、10分の1ほどの日照しかありません。
気象庁|過去の気象データ(福井県の平均値)

曇りの日の室内は暗く、昼間でも夕方と勘違いしてしまうほど。だけど、外へ出れば真っ暗というわけでもなく、それなりの明るさは感じます。

同様に、家の中全体を見ると薄暗くても、窓辺は電気がなくとも明るさを感じます。
そう考えると、福井県のような日照の少ない地域では、光の取り入れ方が冬の暮らしの質を大きく左右しそうですね。

昨今、住宅の高断熱化の流れもあって、窓がどんどん小さく、少なくなっています。しかし、必ずしもそれが正しい選択であるとは限りません。
とりわけ福井のような環境では、曇天でも憂鬱を感じない明るさを確保できる設計こそが、快適な住まいの決め手となります。

だから、永森建設ではLDKにできるだけ大きな窓を設けるようにしています。
ハイサイドライトを組み合わせることもありますし、南側だけでなく二方向・三方向に掃き出し窓をつくることもあります。

窓をうまく配置した仄明るい空間は、冬場に起こりやすい気分の落ち込みを回避するとともに、家族みんなが自然と窓辺に集まる環境をつくり出します。

もちろん、「暗ければ電気をつければいい」という考え方もありますが、自然光には人工照明では得られない豊かさがあります。薄暗く空気の重い冬の福井県では、仄かに明るい自然光の中で過ごす時間が、心の明るさにもつながるのではないでしょうか。

冬はこれからが本番です。まだまだ、くもり空の日が続くでしょう。
しかし、一年の半分近くにもなる冬季を、暗く沈んだ季節であるとは思わないでください。光を十分に取り入れる工夫で、どんよりした空の下でも明るくさわやかな暮らしを実現しましょう。

関連記事:『冬季うつ』にならない、日当たりのよい家

2025.01.24

住まいづくりコラム

-Share