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2025.10.15
住まいづくりコラム
平屋でシンプルに暮らす!ミニマルライフのつくり方

こんにちは、永森建設です。
余計なものを削ぎ落として、本当に大切なものだけを残していく。そんなミニマルライフを実現したい人にとって、平屋はまさに理想的な住まい。
生活のすべてがワンフロアで完結する平屋は、暮らしそのものをシンプルにしてくれます。
ミニマルな暮らしって?
ミニマルな暮らしとは、必要最小限のモノで心地よく暮らすライフスタイルのことで、英語の『minimal』(最小限の)に由来しています。
必要最小限のモノで暮らす人のことを『ミニマリスト』と呼びますが、ミニマリストが日本で注目され始めたのは2010年代半ば。片づけや断捨離への関心が高まるなか、SNSやブログで“シンプルな暮らし”を発信する人が増え、共感の輪が広がりました。背景には、大量消費を見直す風潮やサステナブルな暮らしへの意識の高まりもあります。近年では、「無理に捨てる」のではなく、「自分にとっての快適さや美意識」を大切にする傾向へとシフト。“モノを持たない=正解”ではなく、“何を持って、どう暮らすか”に価値を見出すスタイルへと進化しています。暮らし方そのものを見つめ直すきっかけとして、今また注目されています。
大切なのは、ミニマルな暮らしが単に“モノを減らす”のではなく、自分にとって本当に必要なものだけを選び、空間や時間に余白を持たせるという考え方です。
シンプルに暮らすための平屋の間取り
必要な機能を厳選することで、“ちょうどよい暮らし”が手に入る。そんな平屋は、ミニマルな価値観そのものを体現する住まいといえそうです。
家事動線をコンパクトに
効率的な家事動線は、ミニマルライフの第一歩。
キッチン、洗面脱衣室、室内物干し場などを、直線でつなぐ。あるいは、玄関を含めて回遊できる配置にする。
縦の移動がなくワンフロアで暮らせる平屋の住まいだからこそ、こうしたシンプルかつスムーズな動線がより生きてきます。
収納は適材適所
「収納は、とにかくたくさん欲しい」
だけど、収納はあったらあっただけ、無限にモノは増えていきます。
大切なのは、収納を適材適所に使い勝手よく配置すること。“それ”を使う場所の近くに必要な量の収納をレイアウトすることで、出したものを片付けやすくなり、部屋が散らかることもなくなります。
LDKは広めに心地よく
家族が一緒に過ごす場所だからこそ、LDKは広さや居心地のよさを重視したいものです。平屋だと希薄になりがちな個室のプライバシーをしっかり守り、平屋のメリットでもある家族のつながり・コミュニケーションの取りやすさをLDKで存分に表現する。
平屋の構造的な特徴を活かした高い天井や庭とのつながりを取り入れることで、より明るく開放的な空間を実現できます。
余白を残した設計で未来も暮らしやすく
生活動線がシンプルに整うことで、自然と生まれる空間の『余白』。
この余白があることで、家族構成やライフスタイルの変化にも対応でき、“今”だけでなく数十年先の“未来”も暮らしやすい住まいに。
最初から完璧を目指すのではなく、変わっていくことを前提にした設計が、長く快適な暮らしにつながっていきます。
住む人の成長とともに変化していく住まいこそが、本当の意味でのミニマルライフを支えてくれるのかもしれません。
関連記事:平屋のメリット(1)~コンパクトな動線~
関連記事:平屋のメリット(2)~家族の距離~
関連記事:平屋のメリット(4)~空間をデザインする~
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