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2023.10.22

住まいづくりコラム

紅葉シーズンを演出する ~庭と借景~

こんにちは、永森建設です。

新緑の季節も終わり、そろそろ紅葉シーズンがやってきます。
福井県というのは本当に自然豊かなよい町で、ちょっと市街地を離れると、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、一面に四季折々の素晴らしい風景が広がります。

刈込池の紅葉

刈込池の紅葉

コロナが明けたこともあり、今年は紅葉狩りに出かける人も増えそうですね。
旅行がてら金沢や京都へ足を伸ばすという人もいるでしょうけれど、九頭竜周辺や刈込池、グリーンセンターなど、近場で紅葉を楽しむのもよいのではないでしょうか。

なかには、わざわざ外へ出かけなくても「庭で紅葉を見られるから」という人もいるかもしれません。
秋になると紅葉するシンボルツリーというのも、たしかに素敵です。

紅葉というと真っ先に思い浮かぶのはモミジやカエデ。イロハモミジを庭に植えているという人、結構いるのでは?

シンボルツリーとして人気のシャラは、春から夏にかけては小さな白い花を付け、秋になると赤く色づきます。
花や葉が小さめで繊細な雰囲気のあるヒメシャラなら、楚々とした庭にもよく映えます。

ハナミズキも、初夏には白やピンクの可憐な花をつけることで人気ですが、実は紅葉も美しいのをご存じでしょうか。ほかの樹木より一足早く紅葉するそうなので、今頃はもう色づき始めているかもしれません。

ハナミズキは紅葉するのと同時期に真っ赤な実をつけますが、「どうせなら食べられる実がいい」という方なら、ブルーベリーやジューンベリーはいかがでしょう。小ぶりなので、管理がしやすいのもいいですね。

同じ低木では、釣鐘のような可愛らしい白い花をつけるドウダンツツジ。この小花も可愛いのですが、日当たりのよい場所に植えれば、秋には小さな葉が真っ赤に紅葉します。

こんなふうに、自宅にいながら四季の変化を愉しめるのは、庭のある暮らしならでは。
リビングや玄関、あるいはバスルームに。プライベートなお庭をつくって、四季のある暮らしを愉しんでみては?

 

 

家にいながら四季・紅葉を愉しむ方法として、もう一つ『借景』という手があります。
(「「景色」を「借りる」ということ」参照)

景色を借りる。
つまり、我が家の庭に風景をつくるのではなく、「敷地の外の風景を家の中へ取り込んでしまおう」という考え方です。

窓の向こうへ視線を向けたときにお隣の家の壁しか見えないとか、くすんだ景色を見ているよりも、きれいな自然が目の前に広がっている方が気持ちいいですよね。

もちろん、目の前に自然豊かな公園があるとか、2階から海を一望できるような環境であればいうことありませんが、遠く彼方の山景色も、借りるに値する風景のひとつです。
夏の間は青々としていた山が、少しずつ赤く黄色く色を染め、やがてうっすらと雪が積もり始める。

「今日は寒いと思ったら、山が白くなってたね」

という会話は、福井の冬の風物詩ともいえるのではないでしょうか。

先日『現地調査』に関する記事を公開しましたが、遠くに見える風景というのも、現地へ足を運び、敷地の中を歩いてこそ、見えてくるもののひとつです。
(「プランニング前の現地調査でわかること」参照)

福井県には、まだまだ自然が多く残っています。
山があって、海があって、川もある。
一面に広がる田んぼ、稲穂の色の変化ですら、私たちに四季の移ろいを教えてくれます。

地元福井の住宅会社として、そんな恵まれた自然環境を、家づくりにも活かしていけたらいいなと思っています。

2023.10.22

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