こんにちは、永森建設です。

平年より寒く、降雪量も多いといわれている今年の冬。

福井も昔に比べると積雪はずいぶん減りましたが、それでも毎年必ず雪は降りますし、数年に一度は豪雪にも見舞われています。

そんな福井県では、隣家からの落雪が根深いご近所トラブルを生んでしまうことも…。

敷地境界から建物（外壁面）までの距離は50センチ以上と民法で定められていますが、50センチでは軒の出によっては雪が隣地へ落ちてしまうこともあります。その場合には、境界からの距離をもう少し離して計画するか、屋根の形状を変える必要があるでしょう。

太陽光発電の導入をご検討中の方はとくに注意が必要です。ソーラーパネルの表面は普通の屋根面よりも雪が滑りやすいため、大屋根から落ちた重たい雪が隣家に損害を与えたり、誰かに怪我をさせてしまったりということも考えられます。

また、カーポートを設置する際には、カーポートの屋根の向きにも注意してくださいね。カーポートからの落雪トラブルも、意外と多いのです。

このほか、除雪したあとの雪の処理についても検討しておくとよいかもしれません。

側溝へ流すのか、玄関先のどこかへ集めておくのか。除雪したあとの雪山が、隣家の車の出入りに支障を与えることがないかどうか。

雪国における落雪トラブルは、非常に根の深い問題です。

この辺りのことは、福井の地域性を知り尽くした設計士に相談して、きちんと検討してもらうことをおすすめいたします。