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更新日:2026.01.27

住まいづくりコラム

【シニア夫婦向け】老後も安心・快適な平屋の間取りの秘訣

薪ストーブのある落ち着いた平屋

人生の後半戦を迎える60代、70代の夫婦にとって、住まい選びは大きなターニングポイント。子どもたちが巣立ち、夫婦二人の時間が増える中で、「これからの暮らしをもっと快適に」「老後も安心して過ごせる家に」と考える方が増えています。

そんな中、注目を集めているのが平屋住宅です。階段の上り下りがなく、生活のすべてがワンフロアで完結する平屋は、シニア世代の暮らしにとって多くのメリットをもたらします。

目次

なぜシニア夫婦・老後の終の棲家に「平屋」が選ばれるのか?

ベンチに座ってスマホを見る老夫婦

シニア世代の住まい選びにおいて、平屋住宅が注目を集める背景には、安全性と利便性の両面から多くのメリットがあります。

関連記事:時を超えて愛される、平屋の魅力

シニア夫婦二人暮らしに平屋がおすすめな5つの理由

平屋がシニア世代に選ばれる背景には、身体の変化に寄り添った住環境の重要性があります。年齢を重ねるにつれて気になってくる膝や腰への負担、転倒リスクへの配慮など、平屋ならではの安心感が大きな魅力となっています。

階段・段差がなく、ケガのリスクを抑えられる
平屋の最大の特徴は、生活空間に階段がないこと。階段での転倒・転落事故は、高齢者にとって深刻な怪我につながりやすく、骨折や頭部外傷から要介護状態に至るケースも少なくありません。
膝や腰に不安を抱える方でも、段差のないバリアフリー設計によって日常生活の動作が楽になります。洗濯物を2階に運ぶ必要もなく、掃除機を持って階段を上がる負担もありません。

生活動線が短く、日々の家事・移動の負担が少ない
ワンフロアに生活機能が集約された平屋は、移動距離が格段に短くなります。キッチンから洗面所、寝室からトイレまで、すべての移動がスムーズ。特に夜中のトイレは、階段を使わずに済むため安心です。家事動線も効率的になり、料理をしながら洗濯機の様子を確認したり、リビングで過ごしながら玄関の来客に気づいたりと、コンパクトな空間だからこその利便性を実感できます。

夫婦の安否確認やコミュニケーションがしやすい
同じフロアで生活することで、お互いの様子を自然に感じ取ることができます。「おはよう」の声が聞こえない、いつもと違う音がするといった小さな変化に気づきやすく、緊急時の対応も迅速に行えます。
また、それぞれが違う部屋で過ごしていても、適度な距離感を保ちながらコミュニケーションが取れるのも魅力。独立性を保ちつつ、安心感のある住環境が実現できます。

メンテナンスが容易で、将来の修繕費用を抑えられる
平屋は構造がシンプルなため、外壁や屋根のメンテナンスが比較的容易です。足場を組む範囲も少なく、高所作業のリスクも軽減されるため、修繕費用を抑えることができます。
給排水管や電気配線も2階建てに比べてシンプルな構造となり、将来的なリフォームの際もコストを抑えやすいのが特徴。年金生活に入ってからの家計にとって、この点は大きなメリットです。

関連記事:平屋の住まいで実現するロングライフ

災害に強く、構造が安定している
平屋は建物の重心が低く、地震に対する構造的な安定性に優れています。また、2階部分がないため上下の重量バランスを考慮する必要がなく、シンプルで強固な構造を実現しやすいのが特徴。
火災の際の避難も、窓から直接外に出られるため安心です。停電時でも階段を使わずに移動できるため、災害時の安全性が高まります。

シニア夫婦二人に最適な広さは?部屋数と「ちょうどいい」広さの考え方

寄棟屋根と切妻屋根が重なる平屋

平屋を検討する際、最も悩ましいのが広さと部屋数の決定です。快適性と管理のしやすさのバランスを考えながら、最適解を見つけていきましょう。

1.シニア夫婦が確保したい「必要最小限」の広さの目安

シニア夫婦の平屋を考える際、広すぎても管理が大変になり、狭すぎても窮屈に感じてしまいます。必要最小限の広さとして、15坪(約50㎡)程度からが一つの目安。
15坪の小さな家であれば、LDKと寝室、水回りをコンパクトにまとめることができます。掃除の手間も少なく、光熱費も抑えられるため、ミニマルな暮らしを希望する夫婦に適しています。ただし、来客や趣味のスペースを考慮すると、20〜25坪程度が現実的な選択肢となることが多いようです。

建築費用の面でも、コンパクトな平屋は比較的リーズナブルに建築でき、土地の有効活用にもつながります。庭や駐車場とのバランスを考慮しながら、自分たちにとって”ちょうどいい”サイズを見つけましょう。

2. 部屋数別:2LDKと3LDKの間取りの選び方

シニア夫婦の平屋間取りで最も検討される部屋数が、2LDKと3LDKです。どちらを選ぶかは、夫婦のライフスタイルや将来の計画によって決まります。

<2LDKの魅力>
夫婦の寝室とリビングダイニング、そしてもう一つの部屋という構成の2LDK。シンプルで管理しやすく、掃除の負担も軽減されます。もう一つの部屋は、書斎や趣味部屋、来客用寝室として多目的に活用可能。

<3LDKの選択肢>
3LDKなら、夫婦それぞれの個室を確保することができます。「夫は早寝、妻は夜型」「一人の時間も大切にしたい」といった夫婦には、寝室を分けることで互いのペースを尊重した暮らしが実現できます。残りの一室は来客用や趣味部屋として活用しましょう。

3. 【一人暮らし向け】コンパクトな平屋間取りの具体的な考え方

近年、配偶者を亡くされた方や、最初から一人暮らしを前提とした平屋を検討される方も増えています。一人暮らしの平屋間取りでは、安全性と効率性を最優先に考えることが重要。
例えば、12〜15坪程度のコンパクトな空間に、LDKと寝室、水回りを効率的に配置します。孤立感を避けるため、LDKは道路側に配置し、適度な外とのつながりを保つ工夫も大切。

セキュリティ面では、玄関からリビングまでの見通しを確保し、侵入者の気配を察知しやすい間取りにすることがポイント。また、緊急時の連絡手段として、各部屋にインターホンや緊急通報装置を設置しやすい配線計画も考慮に入れておくと安心です。

後悔しないために!安心・快適な平屋生活で考慮すべき3つのデメリットと対策

薪ストーブのある落ち着いた平屋

平屋には多くのメリットがある一方で、事前に知っておくべき注意点も存在します。デメリットを理解し、適切な対策を講じることで安心の住まいが実現できます。

1. デメリット:音が響きやすく、プライバシー確保が難しい

ワンフロアで生活する平屋は、家族間の音が響きやすいのが難点。テレビの音量、電話の声、夜中のトイレの音など、2階建てであれば気にならない生活音も、平屋では気になることもあるでしょう。

【対策】寝室の位置の工夫や、遮音性の高い建材の使用
寝室をリビングから離れた位置に配置することで、就寝時の静寂を保つことができます。また、寝室とリビングの間にクローゼットや洗面所などの緩衝空間を設けることで、音の伝播を軽減することも。
その他、遮音性の高い内装材を使用したり、天井に吸音材を設置したりする方法もありますので、ご夫婦しっかりと話し合って防音対策を検討することが大切です。

関連記事:平屋で両立する家族の絆とプライバシー

2. デメリット:広い土地が必要になる

同じ床面積を確保する場合、2階建てに比べて平屋は広い敷地が必要になります。都市部では土地価格が高く、希望する広さの平屋を建てるのが困難な場合も。

【対策】都市部での土地探しの工夫や、コンパクトな間取りの検討
都市部で平屋を建てる場合は、住宅地の奥まった場所や、細長い土地を活用するという方法があります。また、中庭型の間取りにすることで、コンパクトな敷地でも採光と通風を確保できます。
間取りの工夫としては、廊下を極力少なくし、各部屋を効率的に配置しましょう。多目的に使える部屋を設けることで、限られたスペースを有効活用できます。

3. デメリット:2階建てより建築費用が高くなるケースがある

平屋は基礎や屋根の面積が2階建てよりも大きくなるため、坪単価が高くなる傾向があります。特に、基礎工事と屋根工事は建築費用の大きな部分を占めるため、同じ床面積なら2階建ての方が安く済むケースが多いのが現実。

【対策】シンプルな形状の屋根や、総2階建てとの費用比較
建築コストを抑えるには、できるだけシンプルな長方形の間取りにすることが効果的。複雑な形状は材料のロスが多く、施工手間もかかるため、コストアップの要因になります。

屋根も切妻屋根や片流れ屋根など、シンプルな形状を選択することで工事費を抑えることができます。また、設計段階で総2階建ての場合と詳細な費用比較を行い、平屋のメリットと建築費のバランスを十分検討することが大切です。

老後も安心・快適な平屋間取りの「バリアフリー設計」5原則

下から見上げる階段

将来の身体機能の変化を見据えた住まいづくりには、計画段階からのバリアフリー設計が欠かせません。5つの原則を押さえて、長く安心して暮らせる住環境を整えましょう。

1. 転倒防止のための「段差解消」と「床材・手すり」の最適な配置

バリアフリーの基本は、住まいの中の段差をできる限りなくすこと。玄関の上がり框も含めて、住宅内の段差は2cm以下に抑えることが理想です。

床材は滑りにくい素材を選び、特に水回りでは安全性を最優先に考えます。廊下や階段手すりだけでなく、トイレや浴室にも適切な位置に手すりを設置。将来的に手すりを追加できるよう、下地補強も忘れずに行っておきます。

玄関では、靴の着脱を楽にするため、腰掛けられるベンチや手すりを設置しましょう。高齢になってからの靴の着脱は想像以上に大変な作業です。

2. 車椅子・介護を想定した「通路幅」と「引き戸」の採用

将来的な車椅子使用や介護を考慮し、廊下幅は85cm以上、できれば90cm以上を確保することが推奨されています。ドア幅も80cm以上とし、車椅子での移動に支障がないよう計画を。

また、すべての扉を引き戸にすることで、開閉時のスペースを節約し、車椅子でも楽に通行できます。引き戸は開けたままにしておくこともでき、介護時の動線確保にも。

ドアハンドルは握力の衰えた手でも操作しやすいレバーハンドルを選択し、ドアクローザーは軽い力で開閉できるタイプを採用することをおすすめします。

3. 夜間も安心!トイレと寝室の最適な配置(動線短縮)

夜中のトイレは、高齢者にとって転倒リスクが最も高い場面の一つ。寝室からトイレまでの距離をできる限り短くし、途中に段差や障害物がないよう配慮します。

理想的には、寝室からトイレまで5m以内、歩数にして10歩程度の距離に収めることが目標。また、寝室からトイレまでの経路には、足元を照らす人感センサー付きの照明を設置し、夜間の安全を確保しましょう。

4. ヒートショック対策!断熱性・気密性にこだわる重要性

ヒートショックは、温度差によって血圧が急激に変化し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす現象。特に浴室と脱衣所、トイレでの温度差は要注意です。

永森建設の注文住宅は、国の基準を大きく上回る『断熱等級6』が標準仕様。さらに、十分な気密性能を確保することで、冬場でも家中が暖かく保たれ、ヒートショックのリスクを大幅に軽減しています。

関連記事:寒い冬は今年で終わり!福井の冬を変える断熱性能

5. 身体の変化を見据えたスイッチ・コンセントの高さ

加齢に伴う身体の変化を考慮し、スイッチやコンセントの高さを適切に設定することも重要なポイント。一般的には、スイッチは床から120cm程度、コンセントは40cm程度の高さに設置されますが、車椅子使用を想定する場合はスイッチは100cm程度、コンセントは50cm程度の高さに設置。また、一つの部屋に複数のスイッチを設けることで、移動せずに照明を操作できるよう配慮します。

【実例に学ぶ】老後の暮らしを豊かにする「おしゃれなデザインと動線」の設計アイデア3選

広い軒下空間のある平屋

機能性だけでなく、美しさと快適性を兼ね備えた平屋住宅の設計アイデアをご紹介。実際の間取り事例から学ぶ、理想的な住環境づくりのポイントです。

1. 【コンパクト】動線がシンプルで管理しやすい間取りの設計思想

効率的な動線設計では、LDKを住宅の中心に配置し、そこから各部屋へのアクセスを最短距離で結ぶ考え方が基本になります。

例えば、LDKと主要な部屋の距離を縮め、廊下を排除することで、移動負担と掃除の手間を大幅に減らせます。キッチンからパントリー、洗面所への動線を一直線上に配置し、家事をしながらの移動をスムーズに。

廊下を通らずにLDKから直接アクセスできるよう配置することで、日中の移動も楽になります。このような”廊下レス”の間取りは、限られた面積を有効活用しながら、使いやすい住空間を実現する設計手法として注目されています。

2. 【ゆとり重視】趣味や来客にも対応するおしゃれな空間活用の工夫

LDKに隣接した多目的スペースを設けることで、読書コーナーや趣味の作業場として活用できます。普段は扉を開放してLDKと一体的に使い、来客時には扉を閉めて個室として利用。

また、大開口の窓を効果的に配置することで、外の景色を室内に取り込み、コンパクトな空間でも視覚的な広がりを演出できます。特に庭に面した大きな窓は、四季の移ろいを感じながら過ごせる豊かな住環境をつくり出します。

天井高を部分的に上げることで、空間に変化をつけ、単調になりがちな平屋の室内に表情を与えるには、リビングの一部を吹き抜けにしたり、勾配天井を活用したり。小上りやダウンフロアを取り入れるのも、方法のひとつです。

3. 効率を極める!収納と水回りを集約させた家事楽動線の作り方

家事効率を極めるには、キッチン、洗面脱衣室、クローゼットを近くに配置する動線の採用が効果的。洗濯から収納まで、最小限の移動で完結できる動線設計により、家事時間を大幅に短縮できます。

玄関からパントリー、キッチンへと続く裏動線も便利。買い物から帰った際に、リビングを通らずに直接キッチンへ荷物を運び込めるため、来客時でも慌てることがありません。

まとめ:平屋の設計は「将来の暮らしの変化」を見据えて

視線が一直線に抜ける平屋

シニア世代の平屋住宅について、これまで様々な角度から検討してきました。理想の住まいを実現するための総括と、次のステップについて整理しましょう。

本記事の総まとめ

シニア世代に平屋住宅が選ばれる理由は、安全性、利便性、そして将来への備えという3つの側面から説明できます。階段のない住環境は転倒リスクを軽減し、コンパクトな動線は日々の生活負担を和らげ、バリアフリー設計は身体機能の変化に対応します。

デメリットとされる音の問題、土地面積、建築費用についても、適切な対策を講じることで解決可能。特に福井県のような地方都市では、都市部に比べて土地に余裕があるため、平屋の魅力を存分に活かした住まいづくりが実現できます。

また、バリアフリー設計の5原則を押さえ、断熱性能やヒートショック対策も取り入れることで、現在だけでなく10年後、20年後の暮らしも見据えた住環境を整えることができます。

理想の平屋を実現するために

平屋住宅の計画では、建築会社との綿密な打ち合わせが欠かせません。現在の生活スタイルだけでなく、10年後、20年後の暮らしを想像しながら、必要な機能や設備を検討することが大切です。
実際の平屋住宅を見学し、間取り図だけでは分からない空間の広がりや動線の良さ、採光の具合なども、ぜひ確認してみてください。

永森建設の見学会では、シニア世代のことを考え抜いた平屋住宅を体感していただける機会もございます。バリアフリー設計の工夫や、福井の気候に適した断熱性能、そして何より”住みやすさ”を実感できる住まいを、ぜひその目で確かめてください。人生の後半戦を豊かに彩る理想の平屋が、きっと見つかることでしょう。

更新日:2026.02.25

住まいづくりコラム

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