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2025.07.28
住まいづくりコラム
注文住宅における軒と庇の役割

こんにちは、永森建設です。
夏の強い日差しが照りつける季節。エアコンはすでにフル稼働ですが、あまりに日差しの強い日は、どれだけエアコンの設定温度を下げても部屋の温度は下がりません。
猛暑が続く、昨今の夏。もちろん昼日中はエアコンに頼る必要がありますが、エアコンも全能ではありません。建物自体の設計も、エアコン効率に大きく関係します。
日本の風土が生んだ軒と庇
日本の住宅には、夏を快適に過ごすための工夫がたくさん詰まっています。とりわけ福井の気候に適した注文住宅づくりで欠かせないのが、軒と庇の存在です。
高い位置から照り付ける夏の日差しを、窓の上部でカットする。それでいて、高度の低い冬の日差しはさえぎらない。この古くから伝わる先人の知恵は、季節に適応するための重要な役割を担っています。
たとえば、今の時期であれば、強い直射日光を遮りながら、室内外に穏やかな日陰をつくってくれる。ともすれば「古くさいデザイン」と思われがちな軒や庇には、こうした日本の気候に欠かせない機能性が備わっているのです。
軒と庇がもたらす多様な効果
軒や庇の働きは、日射遮蔽だけにとどまりません。適切に設計された軒は、雨や雪から外壁を守る役割も果たします。福井の多雨多雪の気候では、この保護機能が住宅の耐久性を高める大きな要素。
さらに軒下空間は、半屋外的な中間領域として日々の暮らしに彩を添えてくれます。
リビングと庭を直接出入りできる中間層として。ウッドデッキに腰かけ、ほっとくつろぐ青空リビングとして。あるいは、雨に濡らさず自転車を保管したり、鉢植えを一時避難させたりするためのスペースとして。
この“内と外の間”の領域が、心と時間のゆとりとなって、毎日に豊かさをもたらします。
永森建設の軒と庇へのこだわり
軒や庇のない家がかっこいいと思う人もいるでしょう。実際に『軒ゼロ』といわれる、凹凸のないシンプルな形状の家が流行ったこともありました。しかし、この日本、そして福井の注文住宅の設計において、永続的な美しさと耐久性、機能性を両立させるためには、軒と庇の存在は欠かせません。
現代では省エネルギーの観点からも注目されている、この日本の伝統的な知恵。福井の夏を快適に暮らすため、外観デザインに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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