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更新日:2026.01.29

住まいづくりコラム

1.5階建て、ほぼ平屋の間取りとは?特徴と実例をご紹介!

木質系のLDKとリビング階段

平屋の暮らしやすさには魅力を感じるけれど、収納や部屋数が足りるか不安。かといって2階建てにすると階段の上り下りが気になる──。
そんな悩みを抱えている方におすすめしたいのが「1.5階建て」という選択肢です。
平屋のような暮らしやすさを保ちながら、2階部分の”ゆとり”も手に入れられる、“ほぼ平屋”の1.5階建て。実際にどんな暮らしができるのか、その特徴やメリット・デメリット、実際の間取り実例をご紹介していきます。

目次

「1.5階建て」と「ほぼ平屋」とは?何が違う?

「1.5階建て」「ほぼ平屋」と聞いて、どんな住まいをイメージしますか?
実はこの2つ、呼び方が違うだけで基本的には同じスタイルの住宅を意味しています。
1.5階建て(ほぼ平屋)とは、生活の中心となるLDKや水回り、主寝室といった間取りの大部分を1階に配置し、2階部分に子ども部屋など暮らしに必要な空間の一部分だけをレイアウトした住まいのこと。
完全な平屋ではないけれど、日常生活のほとんどを1階で完結できるため「ほぼ平屋」と呼ぶようになりました。
2階の床面積が1階よりもかなり小さくなり、外観デザインを平屋の雰囲気に近づけることも可能ですが、建築基準法上は2階建てに分類される点で、小屋裏空間を使ったロフトや中2階とは異なります。
2階部分は子ども部屋のほか、書斎や趣味のスペース、収納など、用途に応じて自由に活用できます。

1.5階建ての魅力!平屋の良さを残しつつ「ゆとり」を生む4つのメリット

越屋根みたいな2階のある外観

ここからは、1.5階建てが持つ具体的な魅力をご紹介します。

1. 平屋のような暮らしやすさ+2階のゆとりを両立

1.5階建ての最大のメリットは、平屋の暮らしやすさを保ちながら、不足しがちなスペースだけをプラスできること。
LDKやキッチン、お風呂、洗面所、主寝室といった生活の基本となる空間をすべて1階に集約すれば、日々の動線はほぼ平屋と変わりません。洗濯物を2階に運ぶ必要もなく、掃除も楽になります。年齢を重ねても階段の上り下りに負担を感じにくいのも安心。一方で、2階部分には子ども部屋や趣味の部屋、ゲストルームなど、”あったら嬉しい空間”を配置します。
完全な平屋では確保しづらい個室や収納も、1.5階建てなら無理なく取り入れられるのがうれしいですね。

2. 吹き抜けやスキップフロアで開放感がアップ

1.5階建ての間取りでは、吹き抜けやスキップフロアといった立体的な空間構成を取り入れやすいのも魅力。リビングに吹き抜けを設ければ、天井が高くなり開放感が生まれます。2階の窓から光が降り注ぎ、明るく気持ちの良い空間に。吹き抜けを介して1階と2階がつながるため、家族の気配を感じやすくなり、コミュニケーションが自然と生まれる住まいになります。
また、スキップフロアを取り入れることで縦の空間を効率的に活用でき、視線にも変化が生まれます。限られた床面積でも広く感じられるのは、1.5階建てならではのメリットといえるかもしれません。

3. 中二階を収納・趣味スペースに活用できる

2階部分や中二階を、収納や趣味のスペースとして活用できるのも1.5階建ての大きな魅力。
季節の家電や思い出の品、アウトドア用品など、普段は使わないけれど捨てられないものを収納するロフトや小屋裏収納を設ければ、1階の生活空間がすっきりします。書斎やワークスペース、ライブラリー、アトリエなど、趣味や仕事に没頭できるプライベート空間としても最適。
天井の低い中二階でも、用途によっては十分に活用できます。「こもり感」がむしろ心地よく、秘密基地のように自分の時間を楽しめる空間になることも。

4. コンパクトな土地でも住みやすい

平屋を建てるには、ある程度広い土地が必要です。しかし、都市部や住宅密集地では広い土地を確保するのは難しく、予算的に厳しいケースも多いでしょう。
しかし、1.5階建てであれば、比較的コンパクトな土地でも平屋に近い暮らしやすさを実現できます。建築面積を抑えられるため、庭やカーポートのスペースも確保しやすくなります。
また、周囲を建物で囲まれた立地でも、2階部分に窓を設けることで採光や通風をしっかり確保できる、越屋根のような役割を担ってくれるのもポイントです。

※越屋根…切妻屋根の一部分に、もう一つ小さな屋根を乗せたような屋根形式。古民家などの伝統建築によく見られる。

後悔する前に知る!1.5階建ての3つのデメリット

2回から吹き抜け越しに見下ろすLDK

メリットが多い1.5階建てですが、慌てて計画する前にデメリットもしっかり把握しておくことが大切です。

1. 2階建てに比べて、建築コストが割高になる場合がある

1.5階建ては、一般的な2階建てと比べて建築コストが高くなることがあります。
大きな理由は、間取りの大部分を1階に配置するため、基礎や屋根の面積が大きくなってしまうこと。その分、材料費や施工費が増えてしまうので、総2階と比べてコストが上がりやすくなります。
中二階やスキップフロア、吹き抜けなどを取り入れると、構造計算が複雑になるため、もうひとつコストアップの要因に。少しでもコストを抑えるには、できるだけシンプルな構造を心がけましょう。

関連記事:平屋に必要な土地の広さと注意点とは?

2. 平屋に比べて、耐震性に注意する必要がある

平屋は1階建てで重心が低く、地震に強い構造です。一方、1.5階建ては2階部分があるため、平屋と比べると耐震性への配慮がより重要になります。
特に、吹き抜けや大きな窓を設ける場合、壁が少なくなり構造的に弱くなる可能性があります。また、2階部分の配置によっては建物のバランスが偏ることもあるため、綿密な構造計算が欠かせません。
大切なのは、信頼できる住宅会社や設計士に依頼し、耐震等級や構造の安全性をしっかり確認すること。適切な設計と施工がされていれば、1.5階建てでも十分な耐震性を確保できます。

3. 冷暖房効率が下がりやすい

吹き抜けや高い天井がある1.5階建ては、空間が縦に広がるため、冷暖房効率が下がりやすい傾向にあります。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるため、吹き抜けがあると冬は1階が寒く、夏は2階が暑くなりがち。冷暖房を強めに効かせる必要があり、光熱費が増える可能性があります。
対策としては、高断熱・高気密の住宅性能を確保すること。さらに、シーリングファンやサーキュレーターで空気を循環させる、床暖房や全館空調を採用するといった工夫も効果的です。窓の配置や庇の設計で日射をコントロールすることも検討しましょう。

関連記事:吹抜のある家のメリット・デメリットとは?

1.5階建ての住まい実例

ここからは、実際に永森建設で手がけた1.5階建ての住まいをご紹介していきます。

1. 【35坪】家族みんなの「好き」を愉しむ住まい

オープンな2階の1室

延床面積、約35坪。家族それぞれの「好き」を大切にした、1.5階建ての住まい。
1階にはLDKと水回り、主寝室を配置し、日常生活のすべてをワンフロアで完結できる動線になっています。リビングは吹き抜けで開放感があり、2階とのつながりも感じられる設計に。ダウンフロアを取り入れることで、空間に視覚的な変化をつくり出しています。
2階は子どもたちが伸び伸び遊べる、開放的なワンフロアに。将来的には間仕切りを入れて個室化するなど、子どもの成長に合わせてアレンジできる可変性をもたせています。
» 家族みんなの「好き」を愉しむ住まい

2. 【30坪】木漏れ日を感じ、外にいるかのような居心地のいい住まい

小屋裏を利用した書斎

延床面積、約30坪。自然とのつながりを重視した、1.5階建ての住まい。
大きな窓から光が入るLDKは、まるで外にいるかのような心地よさ。広い吹き抜けを通じて2階へ上がると、将来的には子ども部屋や趣味のスペースとして使える居室と、屋根の勾配を利用した勾配天井のスタディスペース。低い天井が「落ち着く」という人は、意外と多いのです。
1階には生活に必要な機能をすべて配置し、2階は将来的な使い方を見据えたフレキシブルな間取り。ライフスタイルの変化に合わせて、柔軟に空間を使い分けられる設計になっています。
» 木漏れ日を感じ、外にいるかのような居心地のいい住まい

失敗しないために!「1.5階建て」を実現するチェックリスト

1.5階建ての家の外観

1.5階建てを成功させるには、計画段階でのポイントを押さえることが重要です。

1. LDK、水回り、主寝室を1階に集約する動線計画を最優先

1.5階建ての良さを最大限に生かすには、生活の中心となる空間をすべて1階に配置することが基本です。
LDK、キッチン、洗面所、浴室、トイレ、そして主寝室を1階にまとめることで、日常生活のほとんどが1階で完結します。朝起きてから夜寝るまで、階段を使わずに過ごせる動線をつくることが、平屋のような暮らしやすさにつながります。
特に、洗濯動線は重要です。洗濯機から物干しスペース、収納までが1階で完結するように計画すれば、家事の負担が大きく減ります。

2. 階段の位置と形状を慎重に選ぶ

階段の位置と形状は、1.5階建ての使い勝手を左右する重要なポイントです。
リビング階段にすれば、家族が自然と顔を合わせる機会が増え、コミュニケーションが生まれやすくなります。一方で、冷暖房効率や音の伝わり方を考慮する必要もあります。
階段の形状は、直階段、折り返し階段、らせん階段などさまざま。スペースを有効活用したいなら、階段下を収納やワークスペースにする工夫も有効です。日常使いしないとはいえ、安全面でも手を抜いてはいけません。手すりの設置や踏面の広さ、勾配など、家族全員が安心して使える設計を心がけましょう。

3. 採光・通風を確保するための窓の配置と高さ

1.5階建ては、窓の配置によって明るさや風通しが大きく変わります。
吹き抜けがある場合、2階の高い位置に窓を設けることで、1階まで光が届きます。南側だけでなく、東西や北側の窓もバランスよく配置し、一日を通して自然光を取り込める工夫を。
風通しについても、窓の配置が重要です。高低差を利用した通風計画にすれば、夏でも快適に過ごせます。高窓やトップライトを活用するのも効果的です。
ただし、窓が多すぎると断熱性能が下がることもありますから、性能とデザインのバランスを考えながら計画しましょう。

4. 複雑な構造を避け、コストと性能のバランスを取る

1.5階建てのコストを抑えるには、できるだけシンプルな構造にすることがポイントです。
凹凸の少ない四角い平面形状、切妻や片流れなどのシンプルな屋根形状を選ぶことで、材料費や施工費を抑えられます。また、標準的な建材や設備を選べば、コストを大幅に削減できます。
一方で、耐震性や断熱性といった基本性能は妥協しないことが大切。長く安心して暮らせる住まいにするためには、構造や性能への投資は必要です。
設計段階で住宅会社の担当者としっかり相談し、優先順位を明確にすることが、理想の1.5階建てを実現するための近道です。

建築士が解説!1.5階建てが「向いている人・向いていない人」

木質系のLDKとリビング階段

ここでは、1.5階建てが特に適している家族と、他の選択肢を検討した方が良いケースをご紹介します。

1. 1.5階建てが特におすすめな家族構成とライフスタイル

1.5階建ては、次のような家族に特におすすめです。

夫婦+子ども1〜2人の家族
子どもが小さいうちは1階で家族全員が過ごし、成長したら2階の個室を使うといった柔軟な使い方ができます。子どもが独立した後も、夫婦2人で1階だけで暮らせるため、長く快適に住み続けられます。

土地面積に制約がある方
平屋を建てたいけれど十分な広さの土地が確保できない、または予算的に厳しいという場合、1.5階建てなら限られた敷地でも平屋に近い暮らしを実現できます。

バリアフリーを見据えている方
日常生活を1階で完結できる1.5階建ては、将来的に階段の上り下りが難しくなっても安心。老後まで見据えた住まいづくりに適しています。

趣味や仕事の専用スペースが欲しい方
2階を書斎やアトリエ、音楽室など、趣味や仕事に集中できる空間にしたい方にも、1.5階建てがぴったり。生活空間とフロアを分けることで、よりメリハリのある暮らしが実現します。

2. 2階建てや平屋の方が適しているケース

一方で、以下のような場合は1.5階建てよりも2階建てや平屋の方が適しているかもしれません。

子どもが3人以上いる、または二世帯同居の方
必要な居室が多い場合、1.5階建てでは部屋数が足りなくなる可能性があります。この場合はむしろ、しっかりとした2階建てにした方が、各自のプライバシーを確保しやすくなります。

建築コストを最優先で抑えたい方
1.5階建ては建築面積が平屋に近くなるため、コストが割高になる場合が多いです。1.5階建てと相性のよい吹き抜け部分にもコストがかかります。少しでもコストを抑えたいのであれば、建築面積を小さくした2階建ての方がよいでしょう。

十分な広さの土地がある方
広い土地があって、平屋の暮らしを希望するのであれば、あえて1.5階建てにする必要はないかもしれません。完全な平屋の方が、バリアフリー性や構造の安定という面でも優れています。

冷暖房効率を最優先したい方
吹き抜けや高天井が苦手、または光熱費を徹底的に抑えたい場合、フラットな天井の2階建ての方が冷暖房効率は良くなります。

まとめ:平屋の魅力を拡張する「1.5階建て」という賢い選択

ダイニングでくつろぐ家族

ここまでで、「1.5階建て」住宅の魅力は十分にご理解いただけたのではないでしょうか。最後に、理想の「1.5階建て」の実現方法をおさらいしておきましょう。

本記事の総まとめ

1.5階建て(ほぼ平屋)は、平屋の暮らしやすさと2階建ての空間的なゆとりを両立させた、バランスの良い住まいのスタイルです。
生活の中心を1階に集約しながらも、2階部分で収納や個室、趣味のスペースを確保できるため、限られた土地でも豊かな暮らしが実現します。吹き抜けやスキップフロアを取り入れれば、開放感のある立体的な空間も楽しめます。
一方で、建築コストや冷暖房効率、耐震性といった注意点もあるため、設計段階でしっかりと計画を練ることが重要です。

理想の「1.5階建て/ほぼ平屋」を実現するために

1.5階建てを成功させるポイントは、家族のライフスタイルに合わせた動線計画と、将来を見据えた柔軟な空間設計です。
日常生活のしやすさを最優先にしながら、”あったら嬉しい”空間をプラスする。そのバランスを見極めることが、長く愛される住まいをつくる鍵になります。
平屋と2階建て、どちらにするか迷っている方は、ぜひ1.5階建てという選択肢も検討してみてください。土地の条件や予算、家族構成に合わせて、最適な住まいのかたちが見つかるはずです。

永森建設では、お客様一人ひとりの暮らし方に寄り添った家づくりを大切にしています。1.5階建てに興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

更新日:2026.03.15

住まいづくりコラム

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