永森芳信の本物志向

永森芳信

エーシングループ
代表取締役
永森 芳信

  • 省エネルギー対策について思うこと。

    みなさん、お久しぶりです。

    最近なにかと忙しく、すっかりさぼりがちになってしまいましたね、すみません。

     

    今日は、先日ある会合で、ゼロエネルギー・スマートハウス等の講習会がありましたので、

    そのことについて書こうと思います。

    それにはデータに基づいて検証することが必要なので、専門知識を持つ社員のM君に調査をし、まとめるよう指示をしました。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    その結果が次の通りです。(青文字部分)

     

     

     

    住宅の省エネについて(まとめ)

     

    ①家庭におけるエネルギー消費の実態

     ・一般的な住宅におけるエネルギー消費の割合は、給湯39%,暖房24%,冷房2%,照明・家電他35%。
       →何のエネルギーを削減するか対象を絞って投資すれば、高い費用対効果が得られる。

    ・家族が同じ場所で過ごす時間が多い家庭ほど、エネルギー消費量が少ない。
       →家族が集まりやすい間取りをすることで、省エネルギーにつながる。

     

    ②省エネルギー対策

     

    ・給湯用エネルギー
    高効率給湯機器(エコキュート,エコジョーズ)の使用。
    設置場所を配慮し、貯湯タンクからの放熱ロスを抑える。
    混合水栓のレバー位置による、給湯器の誤作動防止。

    ・照明および家電用エネルギー
    家庭における使用電力は、冷蔵庫、照明、テレビが全体の約40%を占める。待機電力は約6%。
    家電用電力は、買い替え時に高効率の家電を購入して削減する。(使い方も注意)
    照明用電力は、LED化することで容易に半減できる。
    待機電力は、スイッチやタイマー付きコンセントを使用して削減できる。

     

    ・冷暖房用エネルギー(エアコン)
    AFPという数値がなるべく高い機種を選択する。(同定格なら数値の高い方。できれば6以上。)
    エネルギー消費量が多い、暖房時の効率を優先して機器選定する。
    暖房の場合、50~60%、冷房の場合100%前後の負荷での運転が最も効率が良い。
    暖房に対しては、同定格なら能力表示の最大値と低温暖房能力が大きい機種。
    冷房に対しては、能力表示の最小値が小さい機種。
    冷房時には、複数の居室を1台で冷房するよう間取りを工夫する。

     

    ③省エネルギー設備について(一例)

     

    ・太陽光発電
    投資額を、電力の自家使用と売電収益で回収しようとしても、早くて10数年かかる。
     (売電は余剰電力に限られるため、日射量の少ない北陸では特に不利。)
    発電パネルよりも、パワーコンディショナー等周辺機器の耐久性が短い(約10年)。
       →修理や買い替えコストが発生する。
    固定価格買取期間が終わる10年後には、売電額が安くなっている可能性が高い。
    一般家庭における朝晩のピーク需要時に、あまり役立たない。

     

    ・リチウムイオン蓄電池
    1kWhあたり50万円程度と、かなり高額(効果に見合わない)。
    蓄電池の性能は、5年間で約80%に低下するといわれている(買い替えコストの発生)。
    深夜電力料金が高くなった場合、コストメリットが小さくなる。
    太陽光発電と併用する場合、売電価格が安くなり売電収益が減少する。(現状34円/kWh)
    また、余剰電力を売電中は放電できない。

     

    ・HEMS(Home Energy Management System)
    スマートハウスの制御部。
    現状では、住宅の電力利用の可視化が主機能であるため、直接的なコストメリットは無い。
     (導入しても、必ずしも光熱費が減るとは限らない。)

     

     

     

    当社の方針としまして、

    1.家族が集まりやすい間取りをつくり、全体のエネルギー消費を抑える。

    2. 夏期には日射を遮蔽(しゃへい)して通風、採光を確保し、冬期には日射熱を導入するなど、自然を上手く取り入れた設計により、快適性と省エネルギーの両立を図る。

    3.建物の高断熱化を図り、冷暖房負荷を削減する。

    4 .高効率の設備機器、家電を導入し、使用エネルギーを削減する。

     

     

    私は、設計施工で省エネ対策を図ることが出来ると考えています。

    太陽光発電や蓄熱電池は、修理や買い替えなど見えない費用がかかる他、現状の価格では効果に見合わないため、投資額の回収が気になるのであれば、やめた方が良いだろうなと思うのです。

     

     

    実はこんなことがありました。

     

    私は還暦を迎えたご褒美として、今年の2月25日にハイブリット車を買いました。

    地球の環境にいいだろう、とそんな自己満足もあり購入したのです。

     

    カタログ上はリッター14キロですが、冬期ではなんとリッター7.2キロしか走りませんでした。

     

    そして蓄電式リチウム電池に関しては、10万キロほど乗ると、効果は8割ほどに。

    さらにプラス10万キロ走ると、5割ほどになってしまうそうです。

    また、交換費用には100万円ほどかかるとのことです。

     

     

    なんということでしょうか。

    ガソリンを消費しないということは、自然にも良いと思ったのです。

    また、私は少しでもガソリン代が助かると思ったのですが・・・

     

    結局私の願っていた通りにはいかないようです。

    だから、収支が合わないことはやっぱりやめておいたほうが良い、と思ったのです。

     

    また、太陽光発電に関しては、ある程度環境での条件が伴ってきます。

    例えば、南向きの家・高いマンションが周辺に建っていないこと、など。

     

    そしてなにより、福井は気象的に雪が降る場所ですし、冬場は日照時間が短くあまり条件が合いません。

    ですから、国からの補助を受けたとしても投資額が元に戻ってこない可能性が大いにあるのです。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     冬場の太陽光

     

     

     

     

     

    ただ、私はそのような省エネルギー設備を否定しているわけではありません。

    今がチャンスではない」ということをお話したいのです。

     

    携帯電話が登場した頃を思い出すと、わかりやすいかと思います。

    出始めた頃は、基本料金は3万円ほどかかっていたのではないかなぁ。

    今考えると高すぎますね。

    しかしその頃は、持っていることがステータスでかっこいい(・・・・・)ことでした。

     

    現在では、子供さえも携帯電話を持つようになり、昔と比べて安価なものになりましたね。

    昔のことを思うと、信じられません。

     

     

    このように、普及してくれば安くなります。

    時代はめまぐるしく変わるのです。

     

    先ほど申したとおり、私は否定をしているわけではありません。

    自然環境を考え、省エネルギー設備を設置したい方は、そのようにすればよいと思うのです。

    ただ、電力費用を節約したいと思う方には、今はオススメできないな、ということをお伝えしたいのです。

     

    収支が合わないことはやっぱりやめておいたほうが、今のところ良いのです。

     

     

     

    ここで一句。

     

    自然保護

    時のさきどり

    命取り

     

  

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